


国宝姫路城の北側、八代富士才町に有限会社 籠長本店様の本社屋と直売店舗を新築。六代目店主様からのご依頼で更地からの施工となりデザイン・設計・施工させていただきました。城下町独特の建物が立ち並ぶ野里商店街からの移転となりました。籠長本店様はいかなごの釘煮や本鱈煮、佃煮で有名な老舗中の老舗です。
籠長本店様は江戸時代からつづく老舗中の老舗です、「受け継がれてきた伝統と現代」を今回のテーマとしデザインさせていただきました。
手前の建物が直売店舗です。三州瓦の積み方と屋根の角度にもこだわりました。と言ってもほとんど瓦職人さんの長年の経験に頼りましたが・・・。とても品のある瓦屋根になりました。塗り壁の色目も落ち着きのあるオフホワイトにし無垢の柱など木部と調和をとりました。ケヤキの無垢板で看板を製作。敷石の庭には灯籠ともみじ、木塀で上品に仕上げています。
奥の2階建てが本社屋です。すっきりとした形状でシックなカラーにし、店舗との区別化を計りました。
軒の作り込みには大工さんの腕が光ります。看板はケヤキの無垢板にレーザーで彫り込み、うるし系の塗料で着色しています。
ひのきの建具の格子の太さや本数にもこだわりました。玄関は土のたたき土間で仕上げています。敷石と植栽がその季節を感じさせてくれます。打ち水でもしたくなるようなお庭に」なりました。
直売店舗の店舗内装は落ち着いた純和風に仕上げています。床は和のタイルを敷き壁は漆喰に細かい藁寸莎を現場で調整しながら入れました。木部は無着色で仕上げたかったので手の脂などが着きにくい特殊な塗装をしています。天井には大きめの地松の梁を施しました。大きなとちの木のテーブルもオリジナルで製作しました。カウンターや天袋の家具もシンプル和風にし、横ボーダーのタイルとの相性もバッチリきまりました。のれんの色目にもこだわり製作。900φの和紙貼りの照明がやんわりとした雰囲気をつくっています。
駐車場に建植サインを設置、杉皮の屋根いい感じに出来ました。デザインは漁港の背景を入れ直売所のイメージを強調しました。お店のカードなども共通デザインでトータルにコーディネイト。カードスタンドは無垢の端材でつくりました。
こちらが直売所の商品です。佃煮のイメージを一新するようなパッケージが良いですね。オーナー様のセンスが光ります。
1F事務所はシンプルなホワイトとブラウンにしました。写真では分かりにくいですが応接室のストライプ壁の書庫側はアールにし少しでも圧迫感が出ないようにしました。右写真は応接室内です。壁1面だけクロスの柄を変えています。
2F事務所は一転POPな雰囲気に。この部屋も壁1面をグリーンにし、ドアは赤に、派手すぎず良い感じになりました。
1F店舗と2F事務所のトイレです。ほぼ同じレイアウトのトイレですが使う素材や色目でこんなに違うものになります。
ロゴタイプも作成させていただきました。
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店舗名: | 有限会社籠長本店(かごちょうほんてん) |
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業態: | 佃煮製造・卸売・小売 | |
所在地: | 〒670-0872 姫路市八代739-5 | |
アクセス: | https://goo.gl/maps/NlAKn | |
TEL: | 079-222-0107 | |
FAX: | 079-222-0108 | |
営業時間: | 小売9:00〜17:00 | |
定休日: | 日曜日 | |
総席数: | ---- | |
駐車場: | 有り | |
URL: | ---- |